2010年1月アーカイブ

模様好き

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町田康似、男前のクールな知人がいる。彼は2歳。

ある朝、彼は一人静かに1階リビングでペンを片手に模様付けをして機嫌良く遊んでいた。模様をつけていたのは5つ年上のお姉ちゃんがサンタクロースにもらったばかりのベビーピンク・ブルーのまっさらなごまちゃんのぬいぐるみ。 ごまちゃんの背中には「うり坊」の如く黒マジックの縞模様。 そうだよね、ごまちゃんの背中に模様がなくてかわいそうだと思ったんだよね。 やけに静かでおりこうさんな吾が息子と思いながら2階から降りてきたお母さん、「うり坊」に変身したごまちゃんの姿に、長女をおもんばかって小さく悲鳴。

「ごまちゃんうり坊変身事件」を知らず、一緒にお絵かきできれば楽しいかと、脳天気な私は2歳の町田康の家にマジック持参で遊びに行く。はじめはご機嫌で紙に模様付け。しばらくすると、ペン先があらぬ方向(自分の胸元)に向いているではないか。 そうね、トレーナーには模様がなくて寂しいね、模様付けた方が楽しいかとおもったんだよね。 横にいたお母さん、洗濯の手間に思いを馳せて小さく悲鳴。

まったく実害のない私は、良い意味で周囲を無視する2歳の素直な町田康に感じ入り、ペンの蓋に模様を書いてもらってご満悦。 母はそうはいかんなぁ。

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うり坊に変身したごまちゃんは、石けんでごしごしこすられ、半日ほどでまっさらごまちゃんに逆戻り。今は昔の笑い話。 うり坊に身をやつしたごまちゃんを写真に残しておけばよかったと語る2歳の町田康の母の気持で三十一文字。

二歳児の ユニークっぷり 残したい と思うは全て 片づいたあと

素通りできないヘンなもの?

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週末は伝耕の1周年記念行事で東京へ。山の上ホテルに初投宿(詳細は西道のブログにて)。ゆかしいホテルならでは、ベッドサイドにお水とグラスが用意されていたが、ポットに「おみず」とひらがな記載。

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「なに?」と軽く気にはなったものの、「ああ、外国の方には漢字だと難しいもんね」と、軽く流してしばし・・・。 バーコーナーにある赤いポットが目に入る。

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「おゆ?」 しかも「HOT WATER」の併記あり。

確かに「お水」「お湯」だと素っ気なくて無視するが、「おみず」「おゆ」の文字が右から左に流れる認識に刺さり、心に留まる。うーん、さすが!

機嫌良く東京から戻ると姉からのメールに写真が添付されていた。 妖怪?

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すみません、こちらも素通りできず・・・。

文脈からの抜け道

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友人から「お昼食べない?」のお誘い。「いいよ、場所はどこにしよ?」と聞いたら、「○○病院のスカイレストランで。入院してるねん」 「はぁ??」 手術前後を含めて1ヶ月強の入院。これは一大事と、太陽の塔が見える病院にお見舞いに出かけた。 

顔を見ると手術前の体調管理入院ゆえ、思いの外元気そう。「入院生活どう?」とたずねたら、「双眼鏡持参!」。なるほど、病室のある12階から地上を歩く日常の人々を観察するのね。ほとんど見ることのない太陽の塔を裏側から見られるしね。わかる、わかる。

ともに病気とは縁のない人生を歩んできたわれら、お見舞いかたがた病院内探検へ。

入院患者の年齢が若いように思うのは気のせい?先進医療を提供する病院ゆえかと勝手な推測。 最上階には展望台とホテルレストラン直営のレストラン、さすが接待必要な人が在職する病院ゆえかとこれまた勝手な推測。1Fに降りると、入院して数日、どこでもすぐにお気に入りの場所を見つける天才の友人お気に入りの中庭が、「スターバックス」に生まれ変わるため改装中。「こんなところにもスターバックス?」との私の問いに、「そうやねん、ふだん気軽に行くスタバがここにもあると思うと妙に安心するねん」。慣れない白とベージュが支配する非日常の色彩のなかで、緑・茶色・赤の色づかいの店舗を見るだけで、私の背中に走っていた緊張感がほんの少し氷解したことに気づく。

ここではスターバックスが白とベージュの世界からの抜け道。 厳しくて優しい私の友人は今日が手術日。無事に終わりますように。

十日戎

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今年の初春文楽、お夏清十郎物語に題材をとった「寿連理の松」を観たら、「始めから段切迄、一人も死なぬとは目出度いことぢやござりませぬか」と嶋大夫がうなり、堺湊町近くの十日戎の音が聞こえて来たので、ばったばたと人が倒れるどろどろ文楽のなかにあって「すりぁ、目出度いわいなう」と、今年は今宮戎を返上して、堺の石津戎にお詣りすることに。石津戎、「もののはじまりみな堺」にぴったりの、日本で最も古い(約2400年前!)戎さんらしい。

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きっとお詣りされるほとんどが近所の人たちであろうのんびりした戎さん。毎年、もみくちゃにされながらのお詣りも楽しいが、本殿前で、前の人のお詣りが終わるのを待ってからゆっくりお詣りできるのも悪くないなぁと。木槌で板を叩いて願い事をすると叶うという「三度叩きの板」を叩き、福引きで小ビール(135ml)を当てて神社を後にしました。

のんびりも 悪くないとは言いながら あれやこれやと お願いだらけ

四半世紀のトレーニング

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年末年始は、関西から各地に散らばる友人達が帰阪してくる。最近は子連れ会合が定番だが、今回は「子ぬき」女子6人で会食。

会ってするのは他愛のない話だが、意味なく盛り上がるもんですね。

このグループ、身長が160cm前後にひしめき合い、僅差で一番高いのが私で166cm弱、次に高いのがKさんで165cm。ただ数字を聞かないと、必ず100人が100人ともKさんの方が高いと思う。高校の時からほとんど同じ身長で比べられながら成長したので、今さらなのだが、「どうしてKさんの身長が高く見えるのか」の話になった。話は簡単。Kさんは顔が小さくて肩が広く、立ち上がると腰の位置が高い(=脚が長い)モデル体型なので相対的に背が高く見られ、一方、私は顔が大きくて腰の位置が低い(=脚が短い)縄文体型なので相対的に背が低く見えるのです、はい、まったくもってその通りです。

静かににこにこしながらぼそっとのつっこみもあれば、大笑いしながらのつっこみもあり・・・。

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今回は参加できなかった人も含めこの約10人の友人たちからの25年に渡る厳しくも優しいつっこみは、客観的事実の再確認と相対的自分の位置どりについて考えさせられるありがたいトレーニングだなぁと。みなさん、いつもありがとう、そしてこれからもさらに厳しいつっこみ、よろしく!

にっこりと 悪魔笑顔のつっこみも 今やすっかり 拝聴の域

毎年変わらぬくり返し

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11月末頃から年末までやや気分が沈みがちになる。が、大掃除をして、いらなくなったものを整理し、年を迎える準備をして、年が明けると一転晴れやかな気分に変わるからフシギ。 毎年変わらず同じだ。気分を変えるために何か特別なことをしているわけではない。年末年始の行動も、ほとんど毎年変わらぬくり返しがあるだけ。

大晦日は母の指揮の下、お節の準備をして、姉夫婦とともに鴨鍋と鴨晦日蕎麦を食べ、2軒分のお節をお重に詰めて片づけをすませたら、除夜の鐘を聞きつつお風呂に入る。

元旦の朝は、前日どんなに夜更かししても、早起きしてお節を囲み、お昼過ぎから年賀状を書き、日が暮れる頃に橿原神宮へ初詣。

二日は長谷寺にある母方の家のお墓詣り。五重塔の前か、舞台で親戚と待ち合わせをして、新年のご挨拶。

三日は二度目の初詣。去年は大阪の天神さん、今年は去年見つけたお気に入り、山の途中にある奈良盆地を見渡せる名前も知らない神社と、カーナビで見つけた斑鳩の伊弉冊命神社、そして名前を知らない神社にも伊弉冊命神社にもなかったので、おみくじをひくために龍田神社へ。

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ホントに毎年毎年変わらぬくり返し。何気ないくり返しだけど、結構気分が変わる良いスイッチになっているのかも。 七草粥を食べると「お正月気分とさよならだな」と思うし、15日に小豆粥を食べると「このペースで1年頑張れそうかしら」と年初の目標について再検討しようと思う。

「雷が鳴ると、きのこが豊作になる」の言い伝えが実験で検証されたらしいから、昔からの言い伝えや何気ないくり返しにも、未だ知らない意味があるかもしれない。 

あ、めずらしく風邪気味だし、未知の意味を信じて、首に葱巻いて寝ようかしら。

今年のおみくじは大吉。 みなさま、今年もどうぞよろしくお願いいたします。