8月も20日を過ぎると、暑い季節が終わる、桃の季節が終わる、水にふれる機会が減る、休みが終わる、子ども科学電話相談が終わるなどなど、やや気持ちが沈みがちになる。なので、この時期、「まだ夏だよな、やっぱり」、と自分に言い聞かせるために、夏の名残を惜しむ小さな行事を企画することにしている。
今年は、河内音頭。八尾の常光寺さんは、新旧の河内音頭が両方楽しめる、中河内の由緒正しきお寺さん、私にとってはちょうど通勤途中の気軽な場所。
櫓前に着いた20時頃は優美でスローな旧=「正調」の時間。河内音頭シロウトの私が見ると、「正調」は、「おわら風の盆」みたく優美な踊り(あれ、奇しくも富山県八尾だな)に見える。シロウトが踊るには最適のスローペース、いかにも河内音頭歴50年以上と思われる藍の着物のおばさんの後ろにそっと滑り込む。大和盆地のドラえもん音頭で育った私は河内音頭は真似ないと踊れないので、前にいるひときわ優雅な河内音頭を披露している藍のおばさんだけを見ながら、周りを無視して、まるで自分が「藍」のおばちゃんほど踊れる気持ち(気持ちだけ)で1時間ほど、徐々にステップが身体になじんでくる。途中、歌い手が交替し、曲は「正調」から「新」へ。たぶん菊水丸さんのような曲は「新」だと思う。「新」はステップとステップの間にためをつくれるのと、リズムが強くなるところで身体を上に伸ばすところが、ヒップホップに似ている?1時間のお師匠さんだった藍のおばさん、ここで退場。少しお話したら、「私は正調を継承する立場だから・・・」とのこと、優美なはず。
今度は誰を師匠にしようかと周りを見ると、周囲は平均年齢50~60歳のおっちゃん・おばちゃん。白のスラックスに白のブラウス姿ですべての型を無視してるのに明らかに河内音頭を踊っているおっちゃん、黄色と青の浴衣でなぜか腰を異常に落として他の人の歩幅の2倍の動きで輪を縫いながら踊るおっちゃん、犬を抱きながら足だけでヒップホップを踊るおばちゃん。そこにぱらぱらと混ざる子どももいるが、ここでの主役は明らかに50歳以上のおっちゃん・おばちゃん。輪にまじる数人の「スタァ」以外も、みな数個ある踊りの型を、難なく、さりげなく踊っている。
どうみてもかっこよく見えるのはおっちゃん・おばちゃん。あー、おっちゃん・おばちゃんがかっこよく見える河内音頭のある地域で育ちたかったなぁ。と、言ってみても始まらないから、他にもかっこいいおっちゃん・おばちゃん探してみよう。もちろん、また「よそもん」として河内音頭も踊りに行くけれど。
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