ことばの最近のブログ記事

舌代

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暑気払いに、近所のうなぎ屋へ行った時のこと。

普通なら、「おしながき」とか「メニュー」とか書いてある箇所に、

舌代

と・・・。

 

隣に、「うな重 △△円」などと書いてあるので、

「おしながき」とか「メニュー」とかいう意味なのだということは分かるけど、

舌代ということばを初めて目にした。

多分・・・

 

帰り際、おかみさんに質問すると、

「先代からずーっと使ってるんですぅ」

とのこと。

 

家に帰って調べてみると、

 

した-だい【舌代】

口で言う代わりに文書に書いたもの。多く、飲食店の品書きのはじめに記す。口上書き。ぜつだい。

 

ぜつ-だい【舌代】

① 「申し上げます」の意で、あいさつや値段表などの初めに書く語。口上書き。しただい。

② 口頭で伝える代わりに書いた、短いあいさつ。

  「一通の手紙を取り出して見せた。―として、...金兵衛にあてたものだ」〈藤村・夜明け前〉

 

こんな身近で使われていることばなのに、今まで見過ごしていたとはね。

 

それとも、知らなかったのは私だけ???

 

虚飾

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虚飾と言うべきか、嘘っぱちと言うべきか・・・

 

大事故前、原発は「安全」とアピールしていた。

常識的に考えれば、安全なモノを「安全」とアピールする必要無い訳で、

危険だからこそ、「安全」とアピールしていた。

 

「安全」とアピールしているうちに、

当の本人(東京電力)が「安全」だと暗示に掛かってしまい、

危険であることをすっかり忘れてしまっていた。

 

何も原発だけではない。

一時期、やたら企業が環境に良いイメージを打ち出すのが流行ったけど、

あれは環境に悪いことをやっている裏返しとみてほぼ間違いない。

 

「再生紙を使用しています」といって、古紙を利用してないなんてこともあったっけ?

確か、下請け会社がコンペで勝つために、嘘をついていたとかなんとか・・・

 

全てのことを疑ってかかるというのは、ちょっと悲しいけど、

少なくとも、生命に大きな影響を与える「危険」とか「環境破壊」を隠している

「虚飾」を見抜ける目は鍛えたい。

 

幅員

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幅員減少

という看板を見ると、工事か何かの理由で、この先道幅が狭くなっているのが分かる。

 

でも、

湯畑付近は、「ふくいん」が狭くなっているので気を付けてください

と言われると、一瞬とまどう。

ふくいん・・・って?

 

それなら、

湯畑付近は、「はば」が狭くなっているので気を付けてください

と言われた方が、分かりやすい。

 

省略して、

湯畑付近は、狭くなっているので気を付けてください

でも、じゅうぶん通じる。

 

「幅員」が・・・、と言っていたのは、多分草津町の役場の人。

書かれたものを読むんじゃなくて、

聞き手に分かりやすい言葉を発してほしいね。

 

乗り過ごす

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たま~に、言葉が言葉じゃなくなる瞬間がある。

目で見る文字も、耳で聞くことばも、どっちの場合もある。

文字の場合、自分の名前ですら「こんな漢字だったっけ?」と思う時がある。

 

耳で聞くことば、今回の場合、正確にいうと頭の中を巡る言葉ということになるが、

「乗り過ごす」という言葉が良く分からなくなってしまった。

 

①電車に乗っていて、降りる予定の駅で降り忘れた場合に使うんだっけ?

②○○時の電車に乗るつもりで、乗れなかった場合に使うんだっけ?

 

正解は①だけど、なぜ混乱したのか考えてみた。

「過ごす」って、寝「過ごす」などにも使われるから、

どうやら「失敗する」っていう意味を持っているように錯覚したようだ。

 

だから②の場合が正しいと勘違いしたのだろう。

「乗るのを失敗する」という意味で。

 

そして「失敗する」から連想して、

①の場合は、「降りるのを失敗する」という意味で「降り過ごす」ではなかったかと。

 

 

早朝市場訪問の帰りの電車で、乗り過ごしたので、

頭がボーッとしてしまい、こんなことになったのだろう。

 

鯔背だねぇ!

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おさかなのお勉強をしていると、色々面白いことに出会う。

 

タイトルの「鯔背(いなせ)」もそう。

いきで、勇み肌で、さっぱりしているさま。

既に使われることもない死語だけど、時代劇なんかを見てるとちょいちょい出てくる。

好きな言葉。

 

鯔背の「いな」は文字通り魚の名前。

はく→おぼこ→すばしり→いな→ぼら→とど

出世魚である鰡(ぼら)の4番目が「いな」である。

 

江戸日本橋の魚河岸の若者たちが結った髷の形が、「いな」の背に似ているから鯔背銀杏と呼ばれた。

そこから転じて、その髷の若者たちをいなせと呼ぶことになったとか。。。

 

「いな」以外にもある。

 

2番目の「おぼこ」は幼魚であることから、

世間ずれしていない、垢抜けてない、田舎臭い、若い娘。処女。

という意味。

 

6番目の「とど」は「とどのつまり」の語源。

改名を重ねた最後の名前が「とど」であることから来ている。

 

日本人と魚の付き合いって深いんだなぁと、改めて思う。

 

ことばのチューニング

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仕事上、年に数回、新規の取引を開始するが、最初に気を遣うのが「ことば」。

私はビジネス誌などで使われる頻度の高いことばを使うように心掛けているが、同じことばを
違う意味で使っていたり、逆に違うことばを同じ意味で使っていたりすることがあり、早い段階
でチューニングしておかないと、互いに誤解したまま仕事が進みかねない。

よって、初期の打合せで怪しいと思ったら、多少時間をかけてでも、確認するようにしている。

 

ここ数年でいちばん驚いたのは「MD」。マーチャンダイジングのMDである。

一般的な意味合いはここでは割愛するが、その当時のクライアント(とあるパッケージグッズの
メーカーさん)の「MD」の使い方がちょっと変だったので、さりげなく確認したところ、

「店頭コミュニケーションで使う平面のツールです」

「それってPOPのことですか?」

「そうとも言うようですが、弊社ではMDと言います。」

「MDって、マーチャンダイジングのMDですよね?」

「そうです」

この担当者は経営企画室の人。恐らくこの会社の営業マンは、小売のバイヤーと話す時に
POPと言っているはずだが、会社的にはMDというらしい。

このプロジェクト期間中、私の中でPOPはMDに変換された。。。。。

 

でも、ことばで一番困るのが、ビジネス用語を相手が知らないケース。

ある小売業の方で、店長として優秀だった実績を買われて本部に来たという担当者と
店頭オペレーション効率化の話をしている時に、

  「そういうオペレーションでは、棚卸の時に相当時間がかかるんじゃないですか?」

と尋ねたところ、

  「棚卸ってなんですか?」

  「・・・・・」

こういう場合、本当に困る。

店長経験者でなくても、店のバイト経験でもあれば、「実棚」の経験くらいはあるはず。

相手が身内であれば、シュパッといくのだが、そうもいかない。

  「あっ、あまり使われないですかね」

と意味不明のリアクションをし、

  「年に数回、店の在庫を数えて、表にして本部に送っていると思うんですけど、
   そのことはなんておっしゃってましたか?」

  「ああ、あれね・・・(言葉につまる)」

終了~ (カン、カン、カ~ン♪♪♪)

 

最後に、

  「多分、ググったら見つかると思うので、一応見ておいてくださいね」

と、漢字を書いて渡した。

 

相身互い

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時代劇が好きで、よくケーブルテレビの時代劇チャンネルを視聴している。

その中でよく使われる「武士は相身互い」という言葉がちょっと好き。

相身互いとは・・・

 同じ境遇にあるものどうしが同情し、助け合うこと。また、そうした間柄。

江戸時代に改易などで浪人になった不遇の武士どうしが使う言葉。

同情という要素がなければ「ちょっと好き」から格上げするのだが、それだけが
マイナス要素。

 

大企業を江戸時代の大藩に例えるなら、私のようにフリーランスや個人企業で
活動している人たちは浪人。私の場合、改易ではなく、脱藩した訳だが・・・

今、個で活躍している人が、結構多い。大企業に属しているよりも、責任感が
強く、優秀な人が多かったりする。

当然、個で出来ることには限界があり、そういう人たちでチームを組んで仕事を
することがよくある。

大企業では、1人1人がジグソーパズルのピースのように決められた型にハマら
ざるを得ないことが多い。そして、社会に貢献することよりも、会社に居続ける
ことに優先順位がすり替わり、生産性が落ちていく。

個で活動する人は型にハマっていないが故に、初めてチームを組むと思わぬ
相乗効果があったりして、その発見が楽しかったりする。

 

ここ数年、個のネットワークが少しずつ広がり、その場を大切にしている。

これからも、その場を大切に、相身互い(-同情)で楽しんでいきたい。

 

ありがとう・・・

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私的な場でも仕事上でも、多くの人にお世話になりながら、なんとか楽しくやっている。

そして折に触れて伝える感謝の言葉が「ありがとう・・・」

 

私は意識して

「ありがとうございます」

と言うようにしている。

たとえ一度しか会わない相手であっても、お世話になった人への感謝の気持ちは生涯続く。

続けたい。

一期一会の精神に近いかも。

 

「ありがとうございました」

と言ってしまうと、感謝の気持ちもその場限りという気がしてしまう。

薄っぺらい表面上の言葉に感じてしまう。

 

もちろん人から言われた時にそこまで勘ぐったりはしない。

そこまでひねくれてはいない。

あくまでも私自身が発する言葉として。

 

いつもお世話になっています。

ありがとうございます。

 

おしんこやし

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多分、皆さん、耳慣れない言葉。

「お新香」でも「椰子」でも、はたまた「香具師」でもない。「新子安」の言い間違いでもない。

お心肥やし

 

私は昔から歴史小説が好き。

時代劇も良く見る。
(時代劇を見るためにケーブルテレビにも加入!)

多少の脚色はあるものの、江戸時代を中心とした日本の風俗・文化を学ぶことができる。

 

冒頭の「お心肥やし」。江戸しぐさの一つ。
(江戸しぐさは、江戸時代の町民の生活哲学のようなもの)

以前、何かの歴史小説のあとがきで見たように記憶している。

文字通り、心を肥やすこと。心を豊かにすること。

身体は肥やしすぎると不健康になるが、心はいくら肥やしても肥やしすぎることはない。

心を肥やすために、学び、感性を磨き、自らを向上させる努力を続け、世のため人のため
に役立つような人間を目指しましょう! と私は解釈している。

 

「心を肥やしましょう!」というところに江戸の「粋」を感じる素敵なことば。

私の大好きなことばの一つ。

 

ネットでも、あちこちで紹介されていて、これ↓↓↓が比較的丁寧な説明。

http://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/400/4607.html

 

「しんちゃん、お心肥やし中!」
と、人にアピールするようなことではないので、お心肥やしできているかどうか自問自答
しながら、日々精進したいものです。

 

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