仕事上、年に数回、新規の取引を開始するが、最初に気を遣うのが「ことば」。
私はビジネス誌などで使われる頻度の高いことばを使うように心掛けているが、同じことばを
違う意味で使っていたり、逆に違うことばを同じ意味で使っていたりすることがあり、早い段階
でチューニングしておかないと、互いに誤解したまま仕事が進みかねない。
よって、初期の打合せで怪しいと思ったら、多少時間をかけてでも、確認するようにしている。
ここ数年でいちばん驚いたのは「MD」。マーチャンダイジングのMDである。
一般的な意味合いはここでは割愛するが、その当時のクライアント(とあるパッケージグッズの
メーカーさん)の「MD」の使い方がちょっと変だったので、さりげなく確認したところ、
「店頭コミュニケーションで使う平面のツールです」
「それってPOPのことですか?」
「そうとも言うようですが、弊社ではMDと言います。」
「MDって、マーチャンダイジングのMDですよね?」
「そうです」
この担当者は経営企画室の人。恐らくこの会社の営業マンは、小売のバイヤーと話す時に
POPと言っているはずだが、会社的にはMDというらしい。
このプロジェクト期間中、私の中でPOPはMDに変換された。。。。。
でも、ことばで一番困るのが、ビジネス用語を相手が知らないケース。
ある小売業の方で、店長として優秀だった実績を買われて本部に来たという担当者と
店頭オペレーション効率化の話をしている時に、
「そういうオペレーションでは、棚卸の時に相当時間がかかるんじゃないですか?」
と尋ねたところ、
「棚卸ってなんですか?」
「・・・・・」
こういう場合、本当に困る。
店長経験者でなくても、店のバイト経験でもあれば、「実棚」の経験くらいはあるはず。
相手が身内であれば、シュパッといくのだが、そうもいかない。
「あっ、あまり使われないですかね」
と意味不明のリアクションをし、
「年に数回、店の在庫を数えて、表にして本部に送っていると思うんですけど、
そのことはなんておっしゃってましたか?」
「ああ、あれね・・・(言葉につまる)」
終了~ (カン、カン、カ~ン♪♪♪)
最後に、
「多分、ググったら見つかると思うので、一応見ておいてくださいね」
と、漢字を書いて渡した。