今日はちょっとした事件の話を聞きました。
先週ブログで書いた仲卸の社長さんが企画した私設展示会、3/1に展示を開始したらしいのですが、
翌日の営業開始前に、何者かに刃物で切られて地面に落されていたようです。
展示された写真そのものは、近隣の関係者には大変好評で、元気を取り戻そう!ということで、プチ
盛り上がったそうです。しかし、皆横並びで他と違うことをすると叩かれる閉鎖的なこの業界、面白く
思わない人もいたのでしょう。陰険な手口でソッコーやられてしまいました。
活気のあった頃は、何か問題があっても、威勢のよい面々が正面からぶつかりあって解決していた
そうです。時にはマグロ包丁振り回してやりあうこともあったそうです。
(マグロ包丁って、日本刀みたいなごっつい奴です!)
効果のほどはともかく、活気を取り戻すこために努力している社長に対し、何もせずに陰険な方法で
社長の足を引っ張るなんて、猛省してほしいです。
めげない社長は、一時は相当落ち込んだようですが、来週から再度展示するそうです!
ちなみに、今日市場で目に留まったのは、ホウボウ(魴鮄)。煮付けや鍋にすると美味いよね~
さて、今日の本題はここ数日ニュースになっているクロマグロちゃん。
私はマグロ食の、ひいては魚食のあり方を考え直すいい機会だと考えています。
たとえワシントン条約で「付属書1」に掲載されたとしても、全く落ち込むことはないということです。
そういう心構えをしておくべきだということです。供給側も、消費者側も。
適切な方法で獲られ、適切な方法で輸送・管理され、適切な方法で調理されたクロマグロが美味い
ことは言うまでもありません。でも、他のマグロだって、適切な方法で口まで運ばれれば、文句なく
美味いです。
価格差があっても、高いのが美味く、安いのが不味い訳ではありません。
味の種類が多少違うだけであって、味の上下をつけているわけではありません。
偏差値じゃないんですからね。何でも上下をつけたがる日本人の悪いクセです。
そもそも目隠しで「利きマグロ」をして、種類を判別できる人がどれだけいるでしょうか?
美味けりゃいいじゃん!という単純なのが私の考えです。
この単純な考えを阻害しているのは恐らく2つ。
1つは、消費者の盲目的なブランド至上主義。
味覚に自信がないけど、皆が美味いと言っているブランドであれば間違いないだろうという見栄。
時にはマグロの種類、時には産地、時には高級スーパーのブランド・・・。
でも、魚の流通の現状を知っていると、そんなに信頼できないよ!
もう1つは単純な美味さを、消費者の望む形態で提供できていない流通側の問題。
これは深刻。価格の安定・低価格、安定供給という印籠をかざして、ここ30年以上に渡って大手流通を
中心に作り上げてきた、時代錯誤のシステム。適切でない方法で獲られ(巻き網など)、適切でない
方法で管理され(市場を見たら一目瞭然)、適切でない形態で消費者に提供されている。
皆それを分かりながら、手が打てずにオドオドしている状態。悲しい・・・
もちろん、これはマグロ以外にも共通して言える話です。
前者については、消費者の方々に、いつもと違う種類の魚に手を伸ばしてほしいと思います。
どこの小売でも、人気のある魚中心の品揃えですが、ちょっと目線を変えると、トライしたことのない
魚が2~3種類はいると思います。簡単な目利きの仕方や、調理の仕方が分からなければ、ネットで
調べられますし、ある程度捌いてくれる魚屋も結構あるので、そういう店を選べばいいと思います。
後者については、毎度恐縮ですが、これに一刺ししたいというのが、私の希望です。
遅々として進みませんが、水面下で一歩ずつ着実に手を打っているので、早くここで紹介できる形に
まで
持っていきたいと思います!