今週、マグロ加工卸のカネサン水産が倒産しました↓↓↓ この業界では大手です。
http://www.tdb.co.jp/tosan/syosai/3207.html (帝国データバンク)
http://www.tsr-net.co.jp/new/sokuho/1192114_717.html (東京商工リサーチ)
記事によると、取引先倒産による債権の焦げ付きや、マグロ価格高騰による販売数量減少、過剰な
設備投資による有利子負債の負担などが重なったとあります。
ここで注目すべきは「マグロ価格高騰による販売数量減少」。
私の得た情報を元に推測すると、一番の原因は某大手スーパーとの硬直的な取引条件のようです。
本来ならば漁獲量や需要に応じて価格が変動すべき性質の商品ですが、価格は年1回の更新で、
1年間は据え置かれます。しかも相当に叩かれます。価格が高騰してしまうと、利益がないと分かって
いながらも売らなければいけないように縛られてしまっているのです。これは販売数量の減少などとは
比べものにならない大きな問題。
産地から小売までのプレイヤーの中で、最も力の強い大手量販店が他のプレイヤーを虐げている訳です。
これはほんの一例ですが、この業界には構造的・体質的問題が山積しています。
超不健全業界です。
魚好きの私としては黙って見過ごすこともできず、超微力ながら行動を起こそうと決意したのです!
まずは現場を見ておこうと、昨日朝6時に某中央卸売市場を訪問し、裏技で一般人は立ち入り禁止の
市場に入れる段取りをつけました。そして今日、中央卸売市場の仕事を一通り見学しようと、朝1時半に
市場を訪問しました。
終電で仕事に「行く」というのは初体験!と言っても、まだ興味と独り善がりの使命感の延長の行動なので、
仕事というよりは、趣味かな?

率直な印象は、とにかく活気がないの一言です。悲惨です。
セリ売がほとんどなく、多くは相対(あいたい)売り。相対売りとは、平たく言えば予め決まった価格での
取引のことで、この場合、市場は物流・仕分けをする場としてしか機能しません。よって仲卸の人たちも
全国各地から届いたお魚ちゃんを小売向けに黙々と仕分けし、出荷準備を整えることのみに専念しているのです。
数少ないマグロのセリも、私が訪れた市場では殆ど声を出さないスタイルのセリなので、盛り上がらないこと、
盛り上がらないこと。追っかけ(今朝水揚げ分が6時頃にすべり込みで到着!)のセリも、同様。
市場では「荷受」と呼ばれる卸売業者と、卸売業者からセリや相対で買い受けた品物を小売りなどに
販売する仲卸業者が存在しますが、仲卸の中には荷受からは買い付けず、産地の市場から直接買い付ける
こともよくあるので、その場合も物流・仕分けの場としてのみ機能します。
マグロなどの大物については加工が行われます。
荷受に対しては、5%台の手数料を支払っているようです。
もう1つの印象は、不衛生。トイレは汚く臭いし、指定場所以外でタバコを吸っている人も結構居たりして、
およそ食べ物を扱う場所とは思えませんでした。
活気がなくて不衛生、そして本来の機能を果たしていない市場ってどうなんでしょう?
私の訪問した中央卸売市場の仲卸は、2~3ヶ月のうちに30軒ほど閉店するという信頼性の高い情報もあります。
市場そのものも近隣の市場と統合される可能性もあります。
想像以上に厳しい現実を目の当たりにしてしまいましたが、引き続き、市場訪問と他の関係者へのヒアリング
などを行いながら、統計情報や公開情報にはない「現場」視点での現状把握を続けていきたいと思います。
ちなみに帰宅したのは今朝8時。昨日5時に起床してから27時間一睡もしなかったので、0.5秒に眠りに落ちました。。。。
では、次回をお楽しみに!