8月の波

寺町。

8月は賑わう。

熱波がうねる猛暑の中、鎮魂の祈りのために、あまたのひとびとが寺町にやってくるからだ。

黙々と祈祷の場に向かうひとびとの流れ。

 

ほんの100年もしたら、今、私の視界に入るひとびとはほとんど鬼籍に入っており、

次の世代のあまたなひとびとがここにあらわれるのだろう。

 

熱波の上にひとびとの顔だけが流れてくるようにもみえる、

寺町、8月の昼下がり。