五月。

一生懸命にいろんなことをやって、忙しくしても記憶に残らないのが5月なのだ。

 

身体ってものは借りもんで、一時、意識らしきものが脳に住まわっている。

そしていつか、さっと、どこかに出ていく。

 

五月の風、すーっと通る。

ああ~、気持ちいいね。

 

もし、この世を去るのなら、五月がいい。

ささやかな自分がささやかに抱えているものやことたちにどこまでも拘るよりも、

風に同化してさっと過ぎ去っていくことの方が、素敵に思える季節。

 

通り過ぎるように、さーっと、さよなら。

 

生き物としてはタダシイ感覚に違いない。