効率おじさんのターゲット

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昨日、登記のために法務局に行くと、

申請窓口にはその場を仕切るおじさんがいらして、

おそらく丁寧語をご存じないのか、

「そこ並んで」とぞんざいな言葉かけをされた。

ただし、そのおじさん、「効率的に仕切る」ということに公務員生命をかけている風で、

申請者のさばき方なんぞは秀逸であった。

 

今日、印鑑カードなるものを申請するため、また法務局窓口に行くと、

昨日のおじさんが元気に采配をふるっており、

書類を持って行った私に、昨日と変わらぬトーンで

「ここに出して」と端的な指示を出した。

 

効率おじさんのおかげで、

申請手続きも最速に終わり、印鑑カードのできあがりを待っていると、

とつぜん、

書類を振り上げながら、一人のいきり立った男がやってきて、

「これはどういうことや、説明不足じゃ、はっきりせい!」と

効率おじさんに近づきながらどなった。

 

すると、かの効率おじさんは、

「あああああ、それは大変申し訳ございません。どうぞこちらにお座り下さい。お話をお聞きしますううう。」と

ふるえる声のまま椅子をすすめた。

すすめられた椅子を一瞥した、いきり立ち男は、

「座る必要なんかないんじゃい、立って聞くわ!」とどなり声をあげ、事態はさらに悪い方向へとすすんだ。

 

効率おじさんは、丁寧な言葉を駆使したのにまったくうまく采配できず、ひたすらおろおろしていた。

 

効率を発揮できるターゲットが限られているのね。

なので、効率おじさんは、

「従順者向け限定的効率おじさん」、と但し書きがつけられ、

私は、できあがった印鑑カードを手にして法務局をそっと出た。

 

 

 

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