誕生日の夜

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ぐっと冷え込んで、

冴え渡る空。

月がきれい。

 

私は49才になった。

 

いい年をしたおばはんが、

「私は49才になった。」などと、

感傷をちらつかせた台詞をはける、

甘っちょろい時代、ぬるま湯の幸福、

 

しかし。

湯は底からだんだん冷えてきて、いつかは氷河に囲まれる。

どこからどこへ向かうのかわからないまま、

漂うためだけにノアの方舟が密かに作られる時代。

 

この時代の空気を吸ったり吐いたりしながら、、

わけもなく、

皆既月食を心待ちにする、夜。

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