典型と極端のプロット

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「典型」と「極端」がどのようにビジネスと関連しているのかを考えることは比較的簡単な話である。

「典型」を追い求めると、結局、今、世の中に存在しており、

その便益がよく了解されている商品・サービスが浮上してくる。

 

どこまでも「典型」視点を突き詰めても、出てくるのは「典型」軸に沿った些細なスペックアップか、

「典型」の中での競合よりも強いバリュープライスの商品・サービスしかない。

逆に、「極端」を追い求めると、ものすごくとんがっているが、

ほんの少しの人々にしかわからない商品・サービスしかできない可能性がある。

 

さて、商品開発に関わる調査は、調査論でいうところの代表性という言葉で、「典型」ということに偏りがちだが、

それは統計的把握のためのスタンスであって、人の欲望を先取りしてお金につなげるビジネスの将来を考えると、

「典型」も「極端」もどちらも意識していないと意味ある探索ができない。

重要なのは、「典型」を理解しつくすと同時に「極端」をプロットしながら、

どこに次世代の着地点を置けばいいか、シミュレーションする思考である。

「極端」のプロットには、どこまでいっても「極端」な内容と、次世代へのヒントが混じって入っている。

何が、本当にどこまでいっても「極端」な内容なのか、どこに次世代へのヒントが混じっているのか、それを見極める必要がある。

 

本質的には似たようなニーズの要素と似たような要求水準なのに、その解決策が全然違う故に、

「極端」に見えるもの、があるが、このプロットはニーズの要素と要求水準が似ているが故に、きちんと話を聞けば、

「極端」ではなく、「典型」の一例であることが比較的簡単に見極められる。

 

本質的には似たようなニーズの要素ではあるがその要求水準が異なる場合は、ニーズの見極めはちょっと難しくなる。

それは質的調査をすれば、対象者は全く違う反応をするから、違うニーズのように見えるからだ。

さらに要求水準自体、固定的ではなく、話の流れによって上がりもするし下がりもする。

年齢別商品を手がけている人にとってはその難しさは当たり前に経験することだ。

その要求水準をどう操作し、どう方向づけるかによって、同じニーズを違う便益であるかのように見せることもできる。

具体的にどんな風かと?

たとえば、たくさんのブランドがひしめいている商品カテゴリーならば、ニーズの種類は同じでも要求水準の操作によって、

いかに商品が異なって見えるかがわかる。

 

本質的にニーズ自体が異なるような「極端」を見つけたい場合は、普通の人に、当該カテゴリーの話を聞くだけでは見いだせない。

「典型」ではない人に、「典型」を意識しながら聞いてみると、その人が、如何に「典型」のありようを無視しているかが理解できる。

実はそれが「典型」の人に聞いても出てこないが、無意識に存在する洞察であったりする。

 

あ~、すみません、わかりにくくなりましたかね。

でも、私のブログを呼んでくださる、おそらくちょっと妄想好きな(?)読者の方なら大丈夫かと。

でも、ある商品について使い方がちょっとヘンだな、と思う人に、

その商品について自分が当たり前だと思う内容と対比させながら聞いてみてください。

意外と、あ、そうか、と理解していただけるはず(?)です。

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