自分が大輪の花だとか、大木とか思わないお方はサバイバルの参考にどうぞ。
人間とともに進化発展してきた雑草は、まさに人間の最大好敵手ともいえるので、見習うところ多し。
先日紹介した「雑草の成功戦略(稲垣栄洋著)」より、以下は雑草学者として著名なベーカー先生が「雑草性(weediness)」を「理想的な雑草の特徴」として12項目にまとめたもの。
1)種子に休眠性を持ち、発芽に必要な環境要求が多要因で複雑である。
→環境が整う時期を待って最適に芽を出す、オポチュニスト。
2)発生が不斉一で、埋土種子の寿命が長い。
→いっせいに発芽すると全滅する危険がある。ネタはあるが、チャンスだからといって、全部はき出したりしない。常に地面の下に豊富な「長持ちする」種子のたくわえがある。
3)栄養成長が速く、速やかに開花にいたることができる。
→芽を出したらいち早く成長し、自分の存在場所を確保する。予測不可能で不安定な状況生存を保つために、スピーディな成長ができる。
4)生育可能な限り、長期にわたって種子生産する。
花を咲かせ種子を残すことは雑草の生きる目的。一つの花だけではなく、次々と花を咲かせできるだけ多くの種子を残す。
5)自家和合性であるが、絶対的な自殖性ではない。
他の個体と交わることなく、たとえ一個体であっても種子を残すことができる。ただし、自己完結だけでは多様性を得ることができないので、状況に応じて他の個体と交配する方法も使い分ける。
6)他家受粉の場合、風媒かあるいは虫媒であっても昆虫を特定しない。
昆虫だけに頼らない。昆虫に頼っていても特定の昆虫だけに頼らない。幅広いパートナーシップを持つ。
7)好適環境下においては種子を多産する。
逆境に耐えるだけでなく、条件がよければ種子量産体制に切り替えて、潜在能力を遺憾なく発揮する。
8)不良環境下でも幾らかの種子を生産することができる。
たとえわずかであっても種子を残すことが雑草の目的である。苦境にあっても種子を残すことに最善を尽くす。
9)近距離、遠距離への巧妙な種子散布機構を持つ。
種子の分布を広げるために、風や水、動物にはこばせたり、種をはじき飛ばしたり、ありとあらゆる方法を使って効率的に種子散布を行う仕組みを持つ。
10)多年性である場合、切断された栄養器官からの強勢な繁殖力と再生力を持つ。
成長の過程で切られたり、折られても、成長するだけにとどまらず、切断された栄養器官からすべて芽を出して、逆境を逆手にとって増殖する。
11)多年性である場合、人間の攪乱より、深い土中に休眠芽を持つ。
耕されたり、刈られたり、雑草の生存場所に起こる攪乱に対応するだけでなく、地表の喧噪の届かない地中奥深くに休眠する芽を確保している。
12)種間競争を有利にするための特有の仕組みを持つ。
植物の世界は激しい競争の世界。その競争を少しでも有利にするために、自分の得意技を発達させている。
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雑草度の高い人は、すでに大成功している、という話もあるけど。
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