会社をやる限りは、使命=Missionみたいなものはいるし、それをここ数年の時間軸でやろうとするとVisionがいる。
Visionを作るには、トレンドを見る目が必要。
そのあたりのお手伝いでご縁のあるクライアントさんの仕事で東京出張をしていた帰りの飛行機で、Michelinの宣伝を発見。
あー、そういえば、ガイド発売でわいわい大騒ぎな時期もあったなと思いだした。
ひつこい私は、店頭でガイドそのものを見かけなくなった今頃に蒸し返す。
私はガイドの内容には興味もないし、あまり価値も感じなかったので盛り上がっている最中には何もコメントせず。
売り出しているときに、中身をこきおろしたりすると、ごくごく小さな影響だとしてもバズに加勢することになるので、そうしたくないときはスルーするに限る。
それでも私は、ガイドの中身がどうこう、ではなく、世界最大のタイヤメーカーがガイドを出したこと、それが100年以上続いていることは賞賛に値すると思っている。
世界最大のタイヤメーカーMichelinがなぜガイドを作ったか?
Wikiによれば、1900年のパリ万博の頃に、来るべきモータリゼーションの未来を見据え、自動車旅行を活性化させるための宣伝として始まったらしい。
実質的かつ、楽しいことの啓蒙活動、である。
会社のMissionを具現化するために、トレンドを呼び込むすばらしいマーケティングの先行投資でござる。
さらに白眉の事実は、最初は宣伝であったガイドを有償化したこと、である。有償化のくだり、これもWikiによれば下記。
ある修理工場を訪ねた際に傾いた作業台の足代わりとしてミシュランガイドが地面に積み重ねているのを見かけて「人間は金を払って買ったものしか大切にしない」と考えたミシュラン社のミシュラン兄弟はそれまでの無償配布を中止、1920年からは有償での販売となった
価値あるものにはチャージした、と。
このあたり、宣伝に終わらせなかったこともすごい。
で、文化だ風土だと言われるに決まっている料理の世界にも、普遍的価値があるようなスケルトン(☆)を呈示できると踏んで、世界規模にしようとした野心、つまり、地平を超える感じ、
何かとちまちましがちな我ら(=「縮み体質」)は見習いたい、と思わない?
私にとってガイドの内容なんかはどーでもいいんだけど、彼らの千里眼とビジネスマインドには、ちょっと心打たれるな、と。
でも今や、もう一度、中身について考えてみると、情報そのもの(情報精査の方法含め)に価値があったからチャージできた時代のやり方をそのまま踏襲しているだけ。
その価値づけの要、「覆面の調査員」だって、ネット上で匿名ではあるが「飲食店」を得意とする評価の高いブロガーと比較して、いったいどちらが価値ある情報を提供できるのか、という点においては、かなり怪しくなってきた。
ネット社会の今、覆面調査員の価値ってホントにあんの?
さらに、「自動車旅行の活性化」って、今どきこんな直球、ないしね。
実は、ガイド発祥のVisionと価値に紐付かない実態に浸されているミシュランガイド。
確かに今、「ミシュランガイド」というブランドはあっても、そもそもの有り様と紐付かないところからまずはひからびて、どんどんブランドは崩れていくんだよな、と思うのです。 彼らもそれがわかっているから、ブランドに絶対的な権威付けして、君臨したい。
さて、これから。
急速に変わる時代の流れと価値の有り様にブランドをどう紐付かせて、長い歴史を持った「ミシュランガイド」を強化し育てていくことができるのか?
ちょっと長い目で観察対象です。
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