人間関係を耕す意味

| コメント(0)

お客様とのインタビューを混ぜ込みながら、プロジェクトチームで新しいアイデアを議論し創りあげる3日間程度の「連結型集中ワークショップ」をやっている。

そこでいろんなプロジェクトチームを観察していて思うこと。

「プロジェクトチームのメンバー間に良好な人間関係(甘えなく、お互いにどれだけホンネでしゃべれる関係であるか)は実は、お客様とのインタビューから得られた内容をどれだけストレートに受け止め、深く解釈し、アクションに持って行けるかということに関連する。」

プロジェクトチームがお互いに腹蔵なく話す間柄じゃないと、アイデアを創るための議論が盛り上がらないだけでなく、お客様のホンネを読み取り、聞き出すセンサーも鈍る、というわけだ。

たとえば、

インタビューで、その会社の商品や出されたアイデアがある回答者によって、良くない評価を得たとする。

プロジェクトチームの人間関係が悪いと、「都合の悪い情報だ」と認識された瞬間に、プロジェクトチームの中の「あの人のせいだ」→「あそこにいる人に(無言・有言問わず)責められる」→「そんなことを言われても、事情もよく知らないくせに」という「内向きな責めのダウンスパイラル」が発生する。

そうなるともうだめだ。頭のCPUは、インタビューで重要なヒントを話してくれている回答者のインサイトを探索する方ではなく、プロジェクトチームのメンバーを責めたり自分を守るためだけに使われる。目には見えないけれど、これはすさまじい機会損失である。

逆に言うと、プロジェクトチームの人間関係を良くすること、いくつかの組織がまたがっているのなら組織間の風通しをよくすることは、学ぼうとする対象=たとえばお客様からの苦言、からの学びの質を高めることに必ずつながる。

うまく行っているプロジェクトチームはやはり雰囲気が良い。オープンマインドで、チャレンジを促進し、失敗や苦言から学ぶ。

逆にうまく行っていないプロジェクトチームは、聞いているようで聞いていない、疑心暗鬼、貝のように押し黙り、学びを拒否する雰囲気が場を支配する。探索のためのあらゆる方法論を無言のうちに拒否するメンバーが混じる。

 

なので、遠回りのように思えるが、新たなアイデアを生む場にするためには、まずは、プロジェクトチームの人間関係や風通しの良さが成功の必須条件だ。

さらに、この必須条件の重要性についてそのプロジェクトチームのトップが気づいていることが不可欠だ。

 

そうなるように私は、いつも、プロジェクトチームの気持ちや考えを、真剣に「耕す」ことに注力することにしている。

これはROIを高めるのに欠かせられない作業だ。

 

「農耕」においてそれが真実であるように。

 

コメントする