ひな人形を飾ること

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ひな人形を出さなくては。

今朝のニュースでひな人形のお菓子づくりの最盛期だとか、近江のひな人形めぐりが始まったとか、

見聞きして、はっと気づいた。

年末にかたづけたはずの家の中は、なんだかもうどうしようもなくこんぐらがってきて、

理想郷としている「丁寧にすごす人生の拠点」のかけらもない。

 

現況は諸事便宜のため、大阪市内の手狭なマンション暮らし。

ひな人形は実家に保管。毎年のことながら立春を過ぎた頃に、はっと気づいて取りに行く。

さて、飾るとなれば、いくぶん丁寧に掃除もし、不要なものを処理し、少しは見栄えがいいように整えなくてはならない。

娘のために「きれいに整えるべし」、という親の役割義務と同時に、「きれいに整えたい」という動機が起動する。

 

長続きする季節の行事というのは、

ゆるみがちな日常の間合いをそれらしく晴れやかな名目で仕切り直すというゆるやかな強制があって、

労働としての対価が支払われずとも、人の目による評価という強化子によって動機づけられる。

 

よくできた仕組みだと思う。

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