銀杏

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御堂筋の銀杏がきれい。

紅葉といえば文字通り浮かぶ「紅色」もいいが、

冷えがしのびよってくる頃には、

黄色の方があたたかそうでありがたい。

黄色だらけになった銀杏の木が太陽の光を受けて、

木全体として照り返す感じが、

あたたかい季節のイメージなのだろうか。 

 

ずっとずっと前、

絵描きの友人に、

菜の花の花束を持っていったとき、

「立派な黄色!」と喜んでくれたことを思い出す。

それはぽかぽかとした春の日だった。

「立派な黄色!」と叫んだときの、

その人から発せられたまっすぐな感動の視線を思い出す。

 

御堂筋の銀杏は紛れもなく「立派な黄色!」の仲間で、

わたしはあの視線を思い出して、妙にうれしくなった。

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