今日は土曜。なので、調査の話はなし。
なので、「今日だけお得」のテーマは水曜アップした「購入意向」の続きではないよん。
なにわ伝説、の話。
昨日、出先で女子トイレがオオ混みだった。まさに悲惨な状態。緊急事態の人もいるだろうに。
一緒にいた娘の図工教室の先生(またこの人が素敵なんです)である九州出身の彼女いわく、
九州から大阪に出てきて間もない頃、 まさに目の前の女子トイレ大行列状態に出くわした。
うんざりしていると、ひとりの大阪のおばちゃんが、
「今日だけお得♪~今日だけお得♪~」と歌いながら、実にさりげなく、
がら空きの男子トイレにすたすたと入っていった。
「すごい!すごすぎる!」と驚嘆したらしい。
「今日だけお得♪~」行動、「ホント、大阪のおばちゃんってねえ」と冷笑する向きもあると思うが、
そんな単純に済ませてはいけない。そんなふうに済ませるから、洞察が浅くなるのだ。
その裏に隠された「客観性」と「合理性」と「機知」に思いを馳せなければ。
で、それぞれをひもといてみると、
「客観性」:
大阪でもまだうら若き女性は、さすがに「今日だけお得♪~」なんてことはしない。
自分が十分におばちゃん、ということを認識しており、
だれもおばちゃんに可憐さを期待しておらず、
おばちゃんが含羞をもちあわせてもそれは評価の対象にならない、
という冷酷までな客観性が必要。
(ちなみに、自分がまだかわいいと思っている最近のアラフォーにはこの客観性がゼロである。
私の独断と偏見によると、トーキョーの人にこのパターンが多い。これはとてもイタイ。)
「合理性」:
トイレ大行列を緩和するという「集団の利益」と可及的速やかに用を足すという「わたしの利益」を両立させるのなら、
可憐さを期待されず、厚かましいエクイティをもつ「おばちゃんの私」が、
男子トイレを使うのが「利にかなっているという」冷静な判断と覚悟。
「機知」:
「通常ならこんなことは致しませんが、今は非常事態でございますので、例外として男子トイレを使わせていただきます」、
ということを一応表明しておかねば、(家事も子育てもまあ普通にこなす)平均レベルの良識を備えた大人であることが疑われる。
ちなみに備えている良識レベルについて高望みはしない。生きにくいからね。
だからといって、この内容を「そのまま宣言して」、トイレに入ってもみんなびっくり。
妙にマジメな空気になって気まずくなるだけ。
例外行動のコンセプトを周囲を楽しませながら伝えることができ、かつ、瞬間で男子トイレの使用許諾を得なくてはならない。
なので、特売に弱いというエクイティのあるおばちゃんキャラをかぶせたエンタメ要素を入れて、
「今日だけお得♪~」と歌いながら入る。
こんなこと、単に厚顔無恥なだけでできるものでない。本当に厚顔無恥なら、何も言わず男子トイレに入っていけばよい。
私は、関西での生活は長いが、必要以上に上品ぶったキャラも多い阪神間で大半を過ごしたためか、そういう場面に遭遇したことはない。
5年前から生まれて始めて大阪市内に住み始めたが、残念なことに目撃できていない。
まさに伝説の「今日だけお得♪~」である。
目撃と言わず、昨日、自分がやってみればよかったものだけれど、残念ながら私はその域に達していない。
「客観性」と「合理性」と「機知」のベースがしっかりしていて、さらにその上に乗っかった「図々しさ(たくましさ、とも言う)」の応用が必要とされるからだ。
残念ながらベースからして中途半端である。
修行の道は遠い。
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