ブレーキングボックス

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おとといと昨日の内容が、サルとカメだったので、たまにはきちんと人間界に帰ってこよう。今日は「ブレーキングボックス」という本の話。

「常識に囚われない仕事の考え方」という副題がついている。アンドリュー・J・サター著。2007年11月30日第一版。リーマンショック前、確か去年の初めに購入して読むのを忘れていた。本棚に置いたまま。「これ何だっけ?」と思って、週末に読んでみた。リーマンショック前に刊行されたビジネス書の多くは、今読むと赤面モノの内容が多いけれど、この本の大半の内容は生き残っている、と思う。

第一話、第二話、第三話、ずんずん読む。とっつきがよいには中身が詰まっているので、まず、自分の問いを立てながら読まないと内容に流される。うーん。どうしよう。最後はどう終わるんだろう?と思って「おわりに」を読んでみる。なんと、問いが書いてあるではないか。

成功するには、ビジネスを完全にコントロールしないといけないのか? 定量的に測定できるものだけを考慮しなくてはならないのか? ビジネスは戦争だと思わなければいけないのか? 知的所有権が侵害されそうになったら、いかなる相手に対しても徹底抗戦しないといけないのか? 高い株価とビジネス上の成功は同義としなければならないのか? 経済的・社会的な問題の解決は、政府ではなく、「自由市場」を主軸としなければならないのか?・・・これらは全て「しなければならない」、つまり「義務」ではないのに、結局「そうすべきだ」と思い込んではいないか?  これらの問いのほとんどに対して、アングロ・サクソン系のビジネス本や企業PRは「Yes」と答えることでしょう。また、Yesと答える企業が、西欧諸国や日本で、そして経済興隆著しいアジアで増加しています。 この本を読むことによって、これらの質問に対する答えは全て「No」なのだと発見していただければ、と願ってやみません。 ただし、基本的にNoだとはいえ、「常に」そうであるとは限りません。.....

本ははじめから読まなくてもいいよね。「はじめに」のところで、「章立ての通りに読む必要はありません」、と書いてあるし。それにしても、「おわりに」に問いが書いてあるなんて、常識の囚われ具合を試すような編集。

いろんな意味で視野を広げるのにおすすめの本ですが、終章の第30話「ビジネスにおける人間性の意味」はお粗末です。というか、ビジネスそのものがこのテーマに関してはお粗末なのかもしれませんね。

あ、自分で書いて忘れてた。おととい、人間は「半分ぐらいサル」って書いたっけ。ビジネスにおける人間性の意味は、「半分ぐらいサル」のわれわれ人間には誰も明確に答えられないね。未来に向けて試行錯誤しなきゃ。

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